先生の秘密は恋の予感
本当に止めてほしい。


私に構わないで下さい。



「加納先輩やっぱり無理です。中学時代の私を知ってるなら尚更。恋はいいですから。」



自転車が止まる。



キャ-!



先輩が自転車から下りて、私を見つめた。



そして、キョトンとした私の顔をのぞきこむと、口に軽くキスをした。



「佳奈実のファーストキスいただき。」



そして又自転車をこぎたした。



今一体なにが起きたの?



私、キスされたよね?



ファーストキスだよ。



どうして。



あり得ない。



パニック状態のまま、マンションに着いた。



「明日、迎えに来るから。」


勝手に話を進めないでほしい。



断らなきゃ。



「俺は本気だから、佳奈実も俺と本気の恋しろ!」



加納先輩はそう言って爽やかに去って行く。



私は固まったままそこに立っていた。



私だって本気の恋したい。


たけど、上手くいかない。


不安なんだ。



誰かを好きになるのが怖い。







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