先生の秘密は恋の予感
ホスト野郎が何いってるんだ?みたいな顔をした。


そんな顔をしても駄目です。


「佳奈実、どう言う意味?」



今になって何をとぼけるつもりですか。



証拠はここにないけど。



「佳奈実、試合が始まるから急いで。 」



話しの途中で岬の所へ向かう。



あぁ、ヤバかった。



もう少しでばらすとこだった。



駄目じゃん。



ホスト野郎は浮気をしてるくせに。



おまえは浮気してるんだろ、なんて聞いて認めるバカはいない。


もっと慎重にならなくとは駄目なのに、私はバカだ。



「岬、ごめん。本城が中々離してくれなくて。」



うまくごまかせたかな。



「いいよ。本城も大変だな。あんなに束縛されて。俺は束縛したい方だから、佳奈実が他の奴と仲良くするのはやだな。」


そんなこと聞いてない。


「岬、私は束縛されるのは嫌だから、束縛するなら付き合わない。」


本当に無理。


考えると頭が痛くなった。



「すぐ結論ださないでほしい。束縛はある意味愛情だからね。」


そんなことを言われても。



「嫌なものは嫌なの。」


ご機嫌をそこねたみたいだけど。



「分かりました。佳奈実姫の言うことは何でも聞きますよ。」



早くそう言ってよね。


私がニコリと笑うと。



「やっぱり、佳奈実は小悪魔だよ。」


え、小悪魔じゃないし。


束縛が嫌なのが小悪魔。


絶対、おかしい。


束縛を好む人がいるだろうか。









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