何度でも Lovin' you!~season 2~




車が駅に着くと、


『しっかり勉強してくるのよ!』


何だか母親が息子に言ってるみたいだ。


「サンキュー優季!愛してるよ!!!」


俺の言葉に、優季はみるみるうちに真っ赤になって、


『もぉぉぉ!!!ホンッとに物好きなんだから…

いいから、早く行きなさいよ!!!』


優季の怒鳴り声を背中で聞きながら、改札に入った。





電車を乗り継いで、俺の学校、県立 横浜教育大学に着いた。


良かった。


優季のおかげで遅刻せずに済んだ。


正門を通り抜けて、キャンパスに入ろうとすると、


『勇輝様…』


声のする方を振り返ると、


「清水さん…」


そこには親父の秘書の清水さんが立っていた。





< 34 / 273 >

この作品をシェア

pagetop