何度でも Lovin' you!~season 2~



話しているうちに、心の奥底に閉じ込めていたものがいくつもいくつも浮き上がってきた。


ずっと抑えて、見て見ぬふりをしていた思いが。


涙も涙腺が決壊してしまったまま、止まることを忘れてしまった。


「子供の頃は、勉強頑張って、いい成績を取って、お母さんに会った時に『頑張ったね。』『えらいね。』って褒めてもらいたかった。」


くだらない子供じみたことばかり言ってるのに、勇輝は真剣に聞いてくれた。


でも…


一番聞いてもらいたいことは…


「お父さんが亡くなった時、真人が亡くなった時、流産した時…お母さんに側にいて欲しかった。

ただ、抱きしめてくれたら…それだけで良かった…」


そう…


これが私にとって一番だった。



お母さん…


これは、私のわがままでしょうか…?



< 99 / 273 >

この作品をシェア

pagetop