いとしのかずん

複雑・・・

その日の夜。

父が帰宅し、家族3人プラス敦美の4人で食卓を囲んだ。


木製のダイニングテーブルには直径30センチもある大皿が中央にデンと構え、その周囲には、それよりもいくぶん小さい皿が数皿、並んでいた。

いずれも母と敦美が共同で作った料理である。俺の横に陣取った敦美は、テーブルの上に置いてある、水滴がびっしりとついたビールの瓶を両手で持つと、対面に座る父に向け

「叔父さん、はいどーぞ」

と、お酌をとる。
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