いとしのかずん

デート???

長い長い地下鉄の階段を登りきって地上に出ると、駅前は人また人でごったがえしていた。様々な色のコートやマフラー、手には大きめの紙袋をさげた人も、かなり目立つ。

クリスマスも過ぎ、街は一気に年末ムード一色である。

「うわー! すっごい人……」

白のコートに両手をつっこんで、敦美は周りを見回した。何重にも巻いたマフラーは、敦美の顔の下半分を隠している。白い毛糸の帽子には、ボンボンがついている。黒いブーツはひざまで来ていて、その上からデニム地のミニスカートまでのふとももの部分だけが、素肌を露出させていた。
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