それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜
「ならさ、俺…先生の部屋行きたい。」

「…ええ!?」

何を言い出すの、馬鹿!

「男の陰がねーか。徹底的に探す。」

―ああ、坂上くんってヤキモチ妬きなんだ。可愛い。
どんなマイナスな面も全てが可愛いと思わせる。
恋って不思議。

「誰かに見られたりしたら、」

「勉強教えてくれるってことにしてさ。」

ダメ、無理
そんな言葉に彼は聞く耳を持たない。

「―わかったよ。」

そう答えると、凄く嬉しそうに笑った。
その滅多に見ない彼の笑顔に私の胸はきゅんとした。
< 109 / 243 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop