繭(まゆ)
親の欲目なのか自賛なのか、
繭はなかなかの美少女だった。


佐和子の小学生の頃は、もっと慎ましかった・・・・・・というか、ぱっとしなかった気がする。


繭には、昔の私にないものが確かにあった。上品さや華やかさや、人を惹き付ける何かにおいのようなもの・・・・・・


満足感と、少しばかりの敗北感を持って、私は毎日小学校に通っていた。


< 44 / 55 >

この作品をシェア

pagetop