MH
私の服の襟を掴み、隼人は強引に引きずり起こした。

「生きろ!」

彼は切なげな表情を浮かべ、私を叱咤した。

「償う気があるのならば生きろ!その体で何が出来る?その能力で何が出来る?化け物に成り下がったと嘆く前に、やれる事をやれ!醜く変わったとしても、見苦しく足掻け!それが人でない者になってしまった、俺達の使命じゃないのか?」

「……」

思えばこの男は…自我を取り戻した瞬間からそうだった。

決して諦めない。

人間である事を捨てない。

不屈の男…。

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