恋(Ren)&愛(Ai)~叶わない恋~
「どうした? もう飯が出来たか?」
「ううん……。ちょっと借りたい本が
あるんだけど」

俺はうなづいて、本棚を指差した。

アイは少し物色した後、シリーズもの

の小説を2冊抜き出した。

「それで良いのか?」
「うん。また返しに来るね」

そう言ってアイは自分の部屋に

帰ろうとする。

その瞬間、俺の隠しきれない

思いが爆発した。

俺は、アイに後ろから

抱きついた。

「お兄ちゃん?」
 
アイが驚いていたが、俺はもう気持ちを

抑えることができなくて、軽くキスを

する。

「大好きなんだ……。お前が」

俺は唇をそっと離して、ゆっくりアイに

言った。
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