此処に居る理由。
第一章

日常。

教室の窓から見える空は、

いつも同じ。

晴れていても、曇っていても、同じ。


「おはよぉ。コハル、また外眺めてんの??」


『…おはよ、ミカ。今日はめずらしく早いね??』


アタシが笑うと、ミカも同じように笑った。


「何言ってるのぉ〜。アタシが早いんなら、コハルだって早いじゃん!!いっつも遅刻ギリギリなのに…珍しいじゃん。」


『…だね。』


「雨でも降ったりして。」


『…だね。』


外は冷たい風が吹く。

雨よりも雪が降りそうな季節。


2000年。 2月。


もうすぐ中2の冬が終わる。
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