愛されて
話し合いが終わって…
歩ちゃんとママのおばあちゃんが家についたのは夜中の1時過ぎだった。

「お帰りなさい」

拓也さんが優しく出迎えてくれた。

おばあちゃんは…
「疲れたわ…でも、明日からが大変よね。歩香も明日から大変だから…今日は休みなさい」

「うん…」

歩ちゃんと拓也さんがリビングを出て行った。


「お母さん、参っているみたいだね…」

「うん…」

歩ちゃんは自分たちの寝室に入った。
そこには…小さなベビーベッドで幸せそうに眠っている愛香の姿があった。

愛香のそんな姿を見ていた…歩ちゃんの目から涙が溢れてきた。

「どうしたの?」

「遥香と赤ちゃんがかわいそうで…」

「かわいそうって…」

「だって、遥香…妊娠のこと誰にも言えなくて辛かっただろうなぁと思って。そして…痛い思いをして産んだのに…おめでとうとも言ってもらえなくて…かわいそうだよ」

「歩香、今日はもう寝よう。明日からが大変だよ…」

「うん…」
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