ろく

私はまたあの路地に来ていた。

もちろんろくに会うためだ。



ろくとの事は航太にも話していた。

普通なら信じられるような話ではないだろう。

だけど、航太自身も猫に関する不思議な経験したからだろう、絶対について行くといってきかなかった。

それに、ろくにお礼が言いたいとも言ってくれた。
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