お嬢さまと僕。
プロローグ
僕は寝ていた…
そりゃ今はまだ深夜だから寝るのが当たり前でしょ。

「くぅ〜くぅ〜…」

寝息が部屋中に響く。
そこに…

ガチャリ

…と戸を開く者がいた。

「……ブツブツ」

部屋に入って来たのは数人の黒ずくめの男たちだった。

「……ブツブツ」

その黒ずくめがなにやら円陣を組み、話し合っている。
そして皆が一斉に頷き合った。
なにをするつもりなのか。

「くぅ〜くぅ〜…」

この時の僕はまだ知らない。



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