好きの次は?

新しい環境





―――――――――




真貴斗さんはリビングで

テレビを見ながら笑っている。

私はダイニングテーブルで

カフェオレを飲みながら

まったりしている。


お互いが会話もないまま、

何分かが過ぎて


真貴斗さんがいきなり

話しかけてきた。

「あの、信さん?」

「‥‥はい?」

「こっち、来ません?」

「‥‥?。」

「いや、あの‥‥テレビ面白いですよ。」

「ぁあ、ここからでも見れますから。」

「‥‥そー‥ですか。」

また沈黙‥‥何だか真貴斗さんは

気をつかってくれてるようで

なんだか断ったのが悪い気がして

何も言わずに真貴斗さんの横に

カフェオレを持ったまま座った。



真貴斗さんは断ったのに

来た私にびっくりしたのか、

こっちを見ながら

変な顔をしている。

とりあえず、何か会話をしてみた


「この番組、いつも見てるんですか?」

「え‥?‥あ‥はい。」

「‥‥‥面白いですね、コレ。」

さほど見ていなかったけど、

一応‥言ってみた。


真貴斗さんは予想以上に

ハイテンションになって

話し始めた。


「ですよね!俺こうゆうの好きなんですよ。」

「そーなんですか‥」

「このお笑い芸人オモシロイですよ!」

そう言われると

何だか見たくなって

しばらくテレビを見る‥

そのお笑い芸人は

思いのほか面白くて、

つい笑ってしまった。

そんな私を見て、

真貴斗さんは満足そうに

「ですよね。」

と言いながら笑ってた







和みムードになりかけた時、

いきなりチャイムが鳴った。









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