最後の恋はアナタの隣で
21.プライド
「登校初日でサボりかよ?」
始業式を終えてすぐに屋上にあがり、フェンスの向こうにある空を座って眺めていると、久しぶりに聞く宮沢の声が背後から飛んできた。
「イジメられっ子は大変なんだよ。まぁ、今ここにいるのはイジメとは関係ないけど」
首を右後ろに捻って顔だけ向けた私の視界には、少しだけ肌の焼けた宮沢の姿が映る。
「何だ? 何かあったのか?」
「色々、ね」
「色々って何だよ」
「秘密」
「まさか、橘先輩と別れたとか?」
言いながら、一人分の距離を空けて私の右隣に座る宮沢。
「別れる訳ないじゃん。馬鹿じゃねぇの?」
「そっか。まぁ、そうだよな。じゃあ何があったんだ?」
始業式を終えてすぐに屋上にあがり、フェンスの向こうにある空を座って眺めていると、久しぶりに聞く宮沢の声が背後から飛んできた。
「イジメられっ子は大変なんだよ。まぁ、今ここにいるのはイジメとは関係ないけど」
首を右後ろに捻って顔だけ向けた私の視界には、少しだけ肌の焼けた宮沢の姿が映る。
「何だ? 何かあったのか?」
「色々、ね」
「色々って何だよ」
「秘密」
「まさか、橘先輩と別れたとか?」
言いながら、一人分の距離を空けて私の右隣に座る宮沢。
「別れる訳ないじゃん。馬鹿じゃねぇの?」
「そっか。まぁ、そうだよな。じゃあ何があったんだ?」