花が咲く頃にいた君と
俺と妹“小夜”は、幼い頃に両親を亡くした。


小夜は幼かったから、覚えてないけど俺たちの両親は再婚で、俺たちはそれぞれの連れ子だった。


つまり“血の繋がらない兄妹”



継ぎ接ぎの“家族”にようやく、幸せが訪れた矢先のことだった。



初めて4人で遠出をした帰りだった。


大型トラックに衝突され、運転席と助手席に乗っていた両親は即死。



生き残った俺たちを引き取る親戚なんて、もちろん居るはずもなく、兄妹揃って孤児院に預けられた。



たった2人きりの兄妹。


全てを失った俺に残されたのは、たった1つ“小夜”だけ。



しかし、その小夜もある日、突然倒れた。




そして知らされる。




小夜の心臓には重い病気があること。


それは心臓移植以外に、助かる見込みのないこと。


そしてそれには莫大な費用がいること。






もう、目の前が真っ暗だった。




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