花が咲く頃にいた君と
趣味の悪いワイシャツ。

葉巻なんかくわえたりして。

ワガママでずる賢くて意地悪で、

なんて想像が膨らんでた。



なのに、目の前にいる“若旦那様”は、全く想像とは違っていた。


「わ、わかだんなさま?」


失礼ながらも指をさしてしまう。


「うん。若旦那様」


自分を自分で指差して、あたしの言葉を反芻する東向日。



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