花が咲く頃にいた君と
美形三人衆の一人
チュンチュン、鳥の囀りで目が覚めた。


大きな窓から射し込む陽射し。


それが朝日だと気付くのは、2、3度瞬きを繰り返した後。



霞がかる意識の中、いつもと違う朝だと知った。


見慣れない天井。


寝心地のいい、ふかふかの布団。



そして何よりも、



「……っ!!?」



彼が隣に寝ていること。



…ってのは、明らかにおかしい。



隣で眠る彼、東向日の寝顔に、悲鳴を上げそうになって、咄嗟に手で口を押さえた。





霞がかっていた意識が、一気に覚醒した。


無邪気に眠る東向日。


その手にはしっかりあたしの手が、握られていた。



そうしてようやく昨日の出来事を思い出す。



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