キミの心Ⅰ-俺様王子のヨワミ-
「ねぇ!!もっかい弾いてみてよ!!」


「やだよ。恥ずかしい」


「いいじゃんっ結構上手かったよ!!」


「お世辞をありがとう」


「あははっ!お世辞じゃないよ~」


「…この曲を俺が弾いて隣りで杉山が歌う。それが俺の夢なんだ」


俺は、自分の夢を橋本に明かした。


「…へぇぇー!!そうなんだ…」


「まぁ…叶わないと思うけどな」


「…ん~…。あたしには上手く言えないんだけど…。叶えようとすれば叶うんだけど、しばらくたっちゃうと叶わなくなっちゃうかも」


「…それってどういうコトだ…??」


「…ゴメン。あたしにはハッキリとは言えないや」


「そっか…」



俺はその橋本の言葉にイヤな予感を感じた。
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