兄と秘密の恋愛を
「うん、記憶も戻って超仲良し★」


私はにっこり笑ってそういった。


内心はつらかった。


こんな大嘘を親についている罪悪感に襲われた。


「・・・美央、宿題見てやるから、部屋に来いよ」


「うっうん・・・」


親は怪しまない。


だって兄妹だから――


「美央、成績あげなさいね?」


「う、うん」


教科書とノートを自分の部屋からとってくる。


「・・・・コイビト」


その響きが、嬉しかった。
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