ラスト・メッセージ
「準々決勝いつ?」

「一ヶ月後かな。」

「随分、遅いんだね。」


「まぁな。毎年こんなもんだよ。」


「ふぅ~ん。」


「稟、体何ともないか?」


「大丈夫なんだけど、何か体が異様にダルイんだよねぇ…」

「肺、ほぼ半分しかないからなぁ…。
無理すんなよ?」


「うん。有難う。
もう、しんどいから寝るね。」


「あぁ。おやすみ」

稟………。


今、思えば全然気付いてやれなかったな……。


もっと……早く……気付いてやってたら……。


もっと、違う結果になっていたのかなぁ……。



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