ラスト・メッセージ
「行くか!」


両頬を、パシン!と叩いて気合いを入れた。


階段を降りると、お義母さんが、いた。

「おはよう、ございます。」


「今日の決勝戦……稟の分も頑張って下さいね。」


「有難うございます。行ってきます。」

「行ってらっしゃい。」


お義母さんは、昨日も泣いたのだろうか……。


瞼が、少し腫れていた。



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