あなたじゃなきゃ

2ズキッ目






家についた時携帯の電話が鳴った




裕亮かな?





そう思って携帯をとったが相手は



以前ナンパを助けてもらったときにナンパしてきたあの気に入らない男



智輝だった




出ようかな…




コールが8回くらい鳴ってから消えた




「ふぅっ」




よかった…




そう思った


けど




また


プルルッ


と鳴った



仕方なく出た




「はい?」



「久しぶり~覚えてるよね?」



「…いえ」



「なにそれー!お兄さん悲しいよ」




なんだこいつは、と思ったけど無視した




「なんですか」



「いやぁね、今度俺の誕生日なんだ、会ってほしくってww」



「無理です」




「お願い!」




「だめです」



「その日会ってくれたらもうアドレス消すから。二度と同じこと言わないから」







「なんでですか…」



「吹っ切りたいんだ」





「…対して好きじゃなかったでしょ」





「俺もそう思ったんだけど…


仕事が手ぇつかなくてさ…



君と彼氏が一緒にいるとこ電車でみちゃって…それ以来(笑)」






………うそ





「でも…」



「お願いだ」






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