セピア
 しかも此処は何か良く解らないがスピリチュアルな世界で守護霊と言うものが存在していて、そして自分は心のケアと同時にスピリチァル学を習得した後でなければ、元の世界に帰れないのだと言う。なんか花梨はその突拍子のなさに再び頭痛がしてきた。

 「まっ花梨ちゃんそう深く考えないで。気を楽になさいな。私が持っている不思議な力があなたにも備わっているって事も自然にこの先徐徐に解ってくるから。とにかくスピリチュアル全般を習得出来なければあなたはこの世界から現世に戻れるのは再び扉が開く10年後なのよ。もっと早く現世に戻りたいと思うのならばとにかく真面目に勉学に励んで一日も早くスピリチュアル学を完全にマスターしてしまう事だわね。良い?!それは決して難しい事ではないの。あなたは元々そう言う脳力を兼ね備えて生まれてきた選ばれし人間なのだから」
 と言うと李は早速リビングに花梨を案内してくれた。

 『はあ?李さんが持っている不思議な力?って何の事?!』と花梨は李の言葉を半(なか)ば上の空で聞いていた。
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