監察天使☆ネノ

全校公認カップル

「あらー、ねのちゃん、朝帰りー??」


ニヤニヤしながら、…俺を何度も殴ってきた女…宮古は言った。

棒読みなんスッけど…。


「朝帰り??」


意味をよく飲み込めていないネノは首を傾げる。






朝、起きるとネノと俺は、ネノが世話になった宮古の家に向かった。


「羅菜ちゃん、ありがとうねぇ…っ。」


荷物をまとめて、部屋を後にする。


「ああ。
こちらこそ、料理、教えてくれてありがとう、ねの。」


宮古はニコッと笑い、次に俺の方を睨んでくる。


「ねのを泣かせたら、ボコボコにしてやるから、覚悟しなッ!!」

「…はいはい。」


『もう離さないので、安心してくださ〜い』と、俺はネノの肩を抱いて引き寄せる。


「じゃ、羅菜ちゃん!!
学校でねっ!!!!」

「ん、じゃーね!」






俺達は城に戻って、学校に行く準備をする。


ネノは、昨日、制服のままベッドで寝たから『シワになっちゃったー』と、騒いでいた。

だから、俺は術を使って直してやる。


ってゆーか。

自分で『術ね、上達したんだよ〜、空も飛べるし!!』って言ってたネノだが実際どうだか疑問に思う。

…し、ネノはダメなままでいいと思ってしまう。

俺が全部なんとかしてやるから、問題ないんだし。
< 82 / 111 >

この作品をシェア

pagetop