監察天使☆ネノ

新しい婚約者★sideレーチ

最近、ネノの様子がおかしい。



7月もあと2日で終わりという今日。

ネノの様子が気になるから俺は聞き出す為に、ネノの部屋へ向かう。


ネノの部屋は久しぶりだ。

いつも、ネノが俺の部屋に来てくれるから、最初の頃しか行った事がなかった。




ドアを叩いて名前を呼ぶ。


「ネノ…??」

「…れ、レーチ??」


ガチャっとドアを開けると、荷物は整理してあって、最初と同じ様になっていた。


「ネノ…何して…?」

「レーチっ!!」


立ち上がって俺の方へ走ってきて抱きつくネノ。


「な、いきなり、どうした!?」


予期していなかったネノの行動に顔が真っ赤になる。


「…レーチ…あの、ね。」













次の言葉は、俺が聞きたくなかった言葉。











なんで、黙ってた??










どうせ、泣き虫なお前の事だから言えなかったんだろ??













「──…ネノ、監察天使やめるの…──。」













まさか、ネノが

俺以外の男の


花嫁になるなんて。
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