太陽
(未定)

「魅雪!魅雪ってば!」

遠くからあたしを呼ぶのは

「親友」の浦崎由梨夏。

ぽん、と肩を叩かれ、

仕方なく振り返る。

「何?」

そっけなく返す。

「気づいてたんでしょ?」

由梨夏は疑いの眼差しを

向けてくる。

あたしは小さく、

小さくため息をつく。

「一体何のこと?」

そんなあたしのことは

知ったことじゃないと

いうように、さらに

由梨夏はまくしたてる。

「知ってたくせに。あの日…」
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