待っていたの

昔は学校で何されてもいいよ、わかった。で返して出来るだけ地味に生きてきた、敵もいなかった。


今はそんな事言っていたら、流されて喜びのない人生で終わる。


(そんなの絶対にいや)


(私は帰って、仕事して出来れば結婚して、平凡な人生を過ごすの)


(いま私には、味方が必要…今のところ四面楚歌だから)


誰も味方がいない、疾と淑鵬がとうなったのかも…知ることができないそんな現実が今の彩のリアルだった。


(お腹すいた…、ここの掃除終わったら、食堂へ行こう)


「掃除するから、掃除道具持ってきて」

そう、命令をする。


比較的刑罰の軽い人の牢屋、暗くて不潔で疫病にも、病気にもなる。


こんな場所があるなんて、困ってしまう。

ハンカチで口と鼻を覆い今にも壊れそうな椅子に座る。


「おい…あんた姫さんだろ、こんな所にくんじゃねーよ」

そんな言葉をかけられる。罵倒されるか罵られるかと思った。


「なぜ…?」

(明らかにヤンキー風情というか、妙に堂々としているので極道だろうか)



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