怒りの行方
「あなた、わたしできちゃったみたい」


光雄に向かい、妻は少し恥ずかしそうに言った。



光雄「おい・・・・・・・・何言ってんだ。
最近私たちは・・・・・・・あっ・・・・・・」





光雄は数ヶ月前の、襲われた日を思い出した。





光雄は、妻が浮気をするような女ではないこともわかっていた。





光雄「しかし・・・・・・・・・・私はもう48で、お前だって、40だぞ!
無理だ・・・・・・・・・・」





そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一年後。





光雄「なんで、この子は、私に笑わないんだ。いつでも"怒り"の眼差しで、私を見ているようだぁ!」






「お父さん!!
気のせいですよ、ほうら、こんなに元気よく笑ってる」





事実、まだ幼い赤子は、怒りに満ちた眼差しで光雄をみている。






光雄は思い出した。






その目は、ある日の娘が光雄に向けたのと、同じものだった。





光雄「おっおな・・・・・同じ・・・・・・・・・同じだ」







光雄の膝は震え始めた。
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