怒りの行方

"ギュュュュュュュュュュュュユーンン！"




空気を切り裂いて、飛んでくる球の"弾道"。





バットを振る"タイミング"。






"ミートポイント"は一致した。






将太は･･････････思いっきり、最後の力を振り絞り、球を叩いた。





球はバットを折ってでも、突き進もうとしていた。





将太には、球が変形して、バッドに、めり込んでいるようにも見えた。




そして、将太は振りぬいた！




"ビュュュュュュュュュュユユーンンン"





玉は60度の方向へ、グングンスピードをあげて飛んで行く。






将太の打った最後の球の行き先は････････････････････わからなかった。




球は、ネットを突き破り、暗闇に消えていった。