1億の☆


「・・・・・・はぁ・・・」


私は大きなため息をついて、窓の外に目をやった。



見慣れたグランドでは男子学生たちがサッカーを楽しんでいる。



私が藤堂家に住み始めてから10日が経った。


アイツとは海外出張に行ったとかであの日以来会っていない。

それどころがアイツの両親も今はほとんど海外に住んでいるとかで、まったく顔を合わせることなく生活している。


高校も特に転校することなく、今まで通りこの学校に通っており、
私の諸事情については誰にも知られてはいなかった。




これならあそこに住む意味はないと思うのだが・・・・・。


そう思うと先程にも増して大きなため息が出た。







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