Fear in there

冷たい感触

京子は立ち上がろうとして、床に手を付いた。


  びちゃっ


床に出来た血溜まり。
ちょうど、男の頭から流れ出たものと、京子の脇腹から落ちたものが混ざり合った液体。


それはすでに熱を失い、どこかひんやりとした感覚を京子に与える。


その感覚に恐怖を覚える京子。何故ならその感覚は、先程男を殺したときに感じたものと一緒だったからだ。
< 26 / 32 >

この作品をシェア

pagetop