【続】俺様王子と秘密の時間
クラスメイト達が次々に帰っていき、いつの間にか野次馬の皆様も居なくなって、教室にはあたし達4人だけ。
「欲求不満?」
「は……?」
急になに言いだすのよ……!
羽鳥は口元を広げて意地悪に微笑みながら、ズイッと顔を近づけてきた。
よ、よ、欲求不満!?
乙女に向かってなんてことを。
プシューと煙が出そうになる。
てゆーか近い、近いよっ!
アタフタするあたしに、羽鳥はコーラをゴクリと飲んだあと更に追いうちをかけてきた。
「慰めてやろうか?」
意味がよくわからないまま、羽鳥の顔があまりにも接近してきたから思わず目線を落とした。
なっ……なんか最近、羽鳥の態度や言動が優しいのか意地悪なのかわかんないよ。