【続】俺様王子と秘密の時間
無反応だったクセにバッチリ聞いてたのかよ。
まさか昨日の会話が聞かれてたなんて知るはずもない桜井は、その言葉に顔を引きつらせた。
それでも桜井は食い下がる。
『み、美結は、千秋先輩の冷血なところも大好きなのっ!てゆーか、全部、愛してるんだもん♪』
隣に居たオレはコーラを吹いた。
何が愛してる、だよ。
バカじゃねぇの?
随分、安物の愛だな。
『歪んだ女』
『え……?』
アイツは桜井を尻目に言った。
『オレ、愛してるとか容易く口にする女、興味ねぇから。そんな醜い女のどこを愛せっつぅの?』
アイツは椅子に座って足組んで、涼しい顔で冷淡に言い放った。
『美結が……醜い……?』
自信たっぷりだった桜井は拍子抜けして、期待外れだとばかりに取り巻きが笑いだした。
『その醜い面、二度と見せんな』
そう言ってアイツは鼻で笑った。