【続】俺様王子と秘密の時間
「うっせぇな」
「あ、あなた!ココはスタッフ以外立ち入り禁止ですよ!」
「ピンクのチェックか」
「へ……?」
自分の胸元を見るとピンクのチェックの下着が……。
サイテー!
ガチガチになりながらもあたしは下着を隠すように再びワイシャツを着てブレザーも羽織った。
「黒澤拓海(クロサワタクミ)19歳。今日からココで働くんだ」
「あたしは明日までですから関係ないです!」
男は部屋に入るとあたしの方へ歩いてきたから、クルッと回ってロッカーに身体を向けた、直後。
――ダンッ!
「ヒッ……」
突然、後ろからあたしを閉じこめるように男の両腕が伸びてきた。
そしてあたしの肩に顎を乗せる。
「なあ?その制服って、そこの通りにある高校だろ?」
「だったらなに……」
「ぷっ。今にわかる。オレのことは拓海って呼んで?な?」
なんなの、この人……。