【続】俺様王子と秘密の時間
「正直に言わねぇと襲うぞ?」
「な……」
さっきからなんてことを。
そうしてる内に、あたしの背中はピタリ……と、窓にぶつかり、そのはずみで暗幕の合わせが微かにズレた。
その隙間からわずかに射し込む光が、千秋の端正な顔を映しだす。
「お前、オレに嘘つけると思ってんの?」
ブラウンの瞳が妖しく緩む。
千秋の手が伸びてきて、あたしの制服のネクタイを掬いあげると、それを口元に運んだ。
あたしを見つめたまま口づけする動作に、胸が甘い悲鳴をあげる。