【続】俺様王子と秘密の時間
「騒ぐってなにするつもりよ?」
「まあ、ちょっとコレ見てよ♪」
と、コウちゃんは足元にある旅行バックを膝の上に持ち上げた。
1泊にしては大きすぎるそのバックを開けると、まるで壊れものを扱うように何かを取り出した。
「「なっ……!」」
あたしとはーちゃんは口をあんぐりと開ける。
「へへっ♪持ってくんの大変だったんだからね〜」
にんまりと無邪気に笑うコウちゃんが持ってきたのはゲーム機だ。
しかもコレってプレステとかいうやつだよね。
「夜さ、部屋の電気消してみんなでコレやろ〜」
「ぎゃ……!」
今度はグロテスクなパッケージのゲームソフトを見せてくる……。
タイトルからしてヤバそう。
「負けたヤツが罰ゲームだからな?」
はぁーー?
羽鳥の説明によるとゾンビだか幽霊をどれだけ早いタイムで退治してくるかをみんなで競うらしい。