【続】俺様王子と秘密の時間
嘘……。
信じられなかった。
信じたくなかった。
あたしは千秋の彼女で実は去年からずっと秘密の関係でしたって、それを言ったらどんな目にあうか千秋はわかってるハズだ。
それをあたしの口から全部言わせるように仕向けたのはどうして?
「ねえ、教えてよ?」
ズイッと顔を近づけてくる。
マスカラが施された長くて黒い睫毛が視界を埋める程に顔が近い。
「あたしは……」
「あたしは?なに?王子のなに?王子のお気に入り?王子のファン?それとも、王子の彼女?」
答えが待ちきれないのか、わざとなのか女の子は次々に口にする。
あたしを取り囲む周りの女の子達は笑いを堪えるのに必死な様子。
「アンタなんて王子のことなにも知らないでしょ?」
決めつけたような口調。
女の子の明るい髪色が太陽の光を浴びて強烈に感じた。