漆黒の猫
誕生
俺は主人に兄弟と共にこの公園に捨てられた


寒さをしのぐため、兄弟で寄り添う


父と母はどうしているのだろう…


日が沈み、日が昇る何回か繰り返すと


隣にあった温もりが徐々に消え
俺独りになった


空腹も…気力も…
限界だった
もう、声を出すことさえ出来ずに体を丸めた
< 1 / 310 >

この作品をシェア

pagetop