君だけのサンタクロース




空は少しづつ暁色に染まり始めてきた。

あたしは向かってくる北風に肩を霞め、ただ下を向いて歩く。


リキに好きな人が居た。


それが何だっていうの。

別にあたしがショック受けることじゃない、哀しむことじゃない。


なのに、なのに、
なんであたしは涙を堪えてるんだろう。


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