君だけのサンタクロース
兄や姉は大切は大切に大切に育てられ、あたしだけは汚れ物扱い。
どっかいけ、
いなくなれ、
必要じゃない、
そればかり。
(貴方がいなければ、よかったのに。)
(お兄ちゃんとお姉ちゃんはあんな立派なのにね)
(お願いだから、お父さんの名前に傷は付けないで)
なんで母があたしを愛してくれないのか、
分かったのは中学校1年のとき。
あたしは父親が不倫してできた愛人の子だったからだ。
それも母が最も嫌う、夜の女と。
愛されないのもあたりまえだと想った。
だってあたしは望んで産まれた子じゃないんだから。
愛人が勝手に生んで勝手に押し付けた子供だ。
あたしだけ小さな頃から“お父様”と“お母様”と呼ぶようにされていた。家の中でも、食事会でも、それはまるでどこかのお嬢様のように。
兄や姉は「パパ」「ママ」と呼んでいたけど、あたしだけは他人行儀。
それもそのはず。
他人のあたしに「ママ」なんて呼ばれたくないから。
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