ハンソク★リレー the Last name(仮)
壁を壊すと見慣れた風景。
そこは俺の家だった。
俺の家といっても
もう、何十にも重なりゆがんで見えた。
かろうじて俺の家であることがわかったのは、家の匂い。
“消去法ほど、信頼性の高い方法はない。”これが俺の持論だ。
つまり
この場所は匂いが何もしない。
つまり、他人の家の独特の家臭がしない。
すなわち俺の家。ということだ。
『なかなか、利口だな。おまえのようなやつは初めて見た。この世界とともに消えていくのはもったいないな。』