地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
下の方で、藍鬼がみんなを睨みつけている。


それを宥めながら先生の返事を待つ。


「…ごめんな、頼む。」


先生達は、見張りなどで忙しいらしく、そうするしかないようだった。



OKを貰ったあたしはひそかにニヤリと笑う。


あんだけバカにされて、イライラが止まらない。


術使ってビビらせてやる!



準備があるため、暫く待っていると


背後で多数の妖気を感じた。


バッと振り向く。


そこには、この土地に住む雑鬼達がいた。


「え?なんでこんな所にいるの?」


あたしの質問に蛙の妖が答える。


『俺達見てたんです。神崎さんをバカにしてるところを…。』


『『『肝試しのお化け役、手伝わせて下さい!!』』』



「はい!?」
< 192 / 628 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop