地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
陸の顔を見たくなくて俯いた。

けど。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」



ボソッと耳元で囁かれた言葉に、顔が熱くなる。



「〜っこのドS変態っ!!」


「褒め言葉、どうも。」


さらっと流して陸は、自分のクラスに帰っていった。







ついに始まった1−Dの肝試し。

協力してくれた雑鬼達のお陰で上手くビビらせたみたい…。



だけどあたしは、さっき陸に囁かれた言葉が頭の中で、ずっとリピートしてて…


肝試しどころではなかった。



集中しない中で使った術は、制御が効かずかなり恐ろしい物をつくってしまったらしい。



クラス全員が腰を抜かし、失禁しそうになったことをあたしは知らなかった……。




そんな中で、肝試しは終了した。
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