地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
寝ているが、杏の手はしっかり俺の体にまわっている。
離そうとすると、力を強め、胸に顔を埋める。
なんだこの可愛い生き物…。
さらさらの前髪を撫でる。
最初、杏を犬みたいだと思ったが…
見事にお預けを喰らった俺の方が犬だと思った。
「……散々焦らして…小悪魔か?」
静かな部屋に俺の呟く声が響いた。
…ったく杏樹姫の介抱は俺以外にはさせられねぇな?
´
離そうとすると、力を強め、胸に顔を埋める。
なんだこの可愛い生き物…。
さらさらの前髪を撫でる。
最初、杏を犬みたいだと思ったが…
見事にお預けを喰らった俺の方が犬だと思った。
「……散々焦らして…小悪魔か?」
静かな部屋に俺の呟く声が響いた。
…ったく杏樹姫の介抱は俺以外にはさせられねぇな?
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