地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
う゛う゛ーー陸が買ってくれたものだったのにぃーー!!
ガーンとマンガのようにうなだれる。
スッと手が伸びてきて、あたしの頭を撫でる。
「あとで大きいの買ってやるから。」
慰めるように言う。
ピタッと涙が止まる。
「・・・・ほんと?」
顔を上げ、陸を見る。
「ほんと。」
パアーーっと笑顔になるのが自分でも分かった。
「ありがとっ陸!」
あまりに嬉しくて、抱きついた。
「っ・・・・!」
陸の胸に顔を埋め、スリスリする。
「!!!!!//////」
陸の顔が、赤くなってることなんて知らなかった。