地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪



『……うるせーなぁ……


……………死ね』




今まで、黙っていた奴が急に怒りを現わにした。



手を顔の前まで持ってきて、パチンと指を鳴らす。




ピシッ………



体育館の上の窓ガラスにヒビが入る。



小さく割れていき、破片が宙に浮く。




『…さぁ、どうする?』


あたしを見てニヤリとした。



女子生徒達は、この状況に気付いてない。


隣にいる陸様しか見えてないんだ。





パチンッ……!




奴がまた指を鳴らした。




ゴオッーーーーーー



破片が意思を持ったように、彼女達に向かって行く。




「危ないっ…!」




陸を突き飛ばして、彼女達のところの行く。





「「「「えっ…キャーーーーーー」」」」




気付いた女子生徒達が、悲鳴を上げる。
< 540 / 628 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop