地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
一歩足を引いて、息を整えて印を結ぶ。


「オンアビラウンキャン、シャラクタン!」




霊力を爆発させて、妖怪達を吹き飛ばす。



吹き飛ばされた奴らの後ろから、第二軍が襲い掛かる。




術を発動させようと身構えた。



ドクンッ!



「…うっ……!」



心臓がキリキリと痛み、制服の胸元を握り締める。




『よこせぇ―!』


懐に飛び込んで来た猿を本能で回避する。



カーディガンを裂かれて


バランスを崩し、横に転がった。



すぐに跳ね起きる。




後ろから、虎と牛が襲い掛かってきた。
< 563 / 628 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop