地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
ウソウソウソウソー―



「なんで!?」



パニックになったあたしは頭を抱える。



ファーストキスだったのにっ!!




あたしだって女の子だもん。


小さな夢くらいあったのにっ!!


ファーストキスは好きな人と…

ちょっとロマンチックな感じでしたかったのにっ!



あっさりと、夢は崩され、陸に奪われた。



「あんの――っ
陸のバカ野郎―――!!」


大声で叫んで、唇を袖でゴシゴシと拭いた。
< 64 / 628 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop